3.1.1 はじめに

 本研究所の大型ヘリカル装置(以下LHD)は平成2年より9年までの8年間の歳月をかけて建設され、平成10年4月より実験が開始された。LHD計画では、わが国独自の開発の歴史を持つヘリオトロン磁場を用いて世界最大の超伝導ヘリカル装置を建設し、定常運転核融合プラズマ閉じ込め方式の研究を行い、ヘリカル方式の炉心プラズマのための物理・工学の解明を行うことを目的としている。現在までに、大型ヘリカル研究部の総力を挙げての実験遂行の結果、当初の予想パラメータをはるかに凌ぐ実験成果を上げてきている。

 LHDの建設・実験とその支援装置コンパクト・ヘリカル・システム(以下CHS)計画の遂行は大型ヘリカル研究部によりなされてきた。研究部は6つの研究系から構成され、LHD本体関連(プラズマ制御研究系、装置技術研究系)、加勲関連(プラズマ加熱研究系)、計測関連(プラズマ計測研究系)、理論関連(理論・データ解析研究系)、LHD開発とCHS関連(開発研究系)に有機的な役割分担を行い、LHDの設計・建設・運転を行ってきている。研究部教官の整備状況を図3.1-1に示した。
実験フェーズでは、実験推進本部体制のもとこれらの研究系を横断する機動的な2つの実験グループ(G1、G2)と1つの装置技術グループが作られ、多様な実験・運転が遂行されている。実験の進展に伴い、共同実験に資するプラズマのダイナミックレンジは大幅に拡大しつつあり、今後のニーズの増大に充分対応できる見通しも同時にたっているといえる。以下に、大型ヘリカル研究部の6つの研究系での成果を順に述べ、実験成果をまとめ、最後に、将来計画について言及する。

図3.1-1 大型ヘリカル研究部教官数の推移



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