はじめに

 本研究所は、平成元年5月29日に大学共同利用機関「核融合科学研究所」として発足し約10年になりました。その設置目的は、「核融合プラズマの学理及びその応用の研究を行うこと」であります。

 研究所が発足して以来、ビックプロジェクトである大型ベリカル装置計画を成功させるため研究所を挙げて取り組んでいるところであります。また、核融合プラズマに関する理論・シミュレーション研究も推進しています。更に大学共同利用機関として全国の大学等との共同研究、国際的な研究交流、若手の研究者養成等も積極的に推進しているところであります。

 大型ヘリカル装置は、平成10年3月31日に、ファーストプラズマを発生させるのに成功しました。それから約2年の実験期問において加熱、計測各機器の充実を図りながら、世界のヘリカル装置の記録を大幅に塗り替えてまいりました。これからも所員一同、心を新たにして3大トカマクのデータにせまりつつ、ヘリカルプラズマ閉じ込めの物理を解明していくべく努力を重ねる所存です。

 本研究所は、我が国における核融合科学の研究開発の中心的研究機関であり、その研究は常に先端的及び先導的でなければなりません。研究所の中心課題である大型ヘリカル装置計画は、物理的及び工学的に豊富で、かつ前人未踏の研究課題が無数に盛り込まれております。私どもは、研究所発足から8年間の装置建設と2年問の実験を通じてヘリカル型装置の最高峰に立つと同時に、もうひとつの研究の柱である理論・シミュレーションにおいても、目覚しい成果をあげてきました。また研究・企画情報センターも核融合研究に必要な原子分子のデータセンターとして、世界をリードする;立場に成長しています。しかし今後、研究所としてこれまで蓄積してきた研究成果を更に進展させるためにも、新鮮かつ大胆な創意工夫が必要であり、やるべきことはまだまだある.ことと思います。

 本資料は、創設以粂の諸活動をまとめ、現状を直視し、将来への更なる発展のための資料としてまとめました。これを機会に核融合科学研究所の現状を御理解いただくとともに、更に発展するよう、御支援並びに率直な御批判を賜りますようお願い致しします。

平成12年1月31日

核融合科学研究所長
藤 原 正 巳  




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